「自分でできた!」体験を増やして、英語を好きになってもらいたい
![進学個別桜学舎Lepton上野桜木教室[2016~2019年在籍] Mさん(都立高校教員) 受講時:JET1級、英検®準2級](/themes/responsive/assets/img/graduate/g_0005_catch.png)
Mさん(都立高校教員)
受講時:JET1級、英検®準2級
進学個別桜学舎の上野桜木教室で本科の英語を学習しながら、先生の勧めもあって高校1年生で中級シリーズの『ROCKET』から学習をスタートしたMさん。在籍中にJET1級と英検®準2級を取得し、文京学院大学 外国語学部 英語コミュニケーション学科に見事合格しました。卒業後、現在は都立高校で英語科の教員として勤務されています。当時のレプトンでの学習の様子のほか、教える立場になって感じたこと、学校教育の現場についても話を伺いました。
好きなことなら続けられる! 英語の楽しさを知って教員の道へ

―― 現在は教員3年目とのこと。学生のころから英語教員になろうと思っていたのですか。
もともと英語は嫌いだったんです。話すのは恥ずかしいし、内容もわからないし…という状況で。ただ、中学時代の英語の先生の教え方がとてもていねいで、初めて「自分でできた!」という感覚を味わうことができました。そこからレプトンでも英語を楽しく学ぶという経験を積み重ね、高校2、3年のときには「英語をもっとしっかり勉強したいな」と思って英語科のある大学に進みました。
教員になったのは、大学の就職課で勧められたのがきっかけですが、将来の選択肢がたくさんある中で、何か1つに決めようと思ったときに大切にしたのが「好きなことを続けたい」という思いでした。「好きな英語だったら頑張れるな」と思って。現在は高校1年生と2年生の英語コミュニケーションの授業を受け持っています。
―― どんなところにやりがいを感じていますか。
やっぱり生徒からの「授業が好き」とか「楽しい」という言葉ですね。生徒の年齢的に、「ほめられたい」「自分を見てほしい」みたいな欲求も根本にはあるのかもしれませんが、それでも先生の授業が楽しいと言ってもらえるのが一番のやりがいです。エリア的な特長もあり、比較的おおらかな生徒が多いので、ほめると素直に喜んでくれるのもうれしいです。
「自分でできた!」の感覚が今につながる

―― レプトンで「英語を楽しく学べた」のは具体的にどんなところでしょう。
レプトンって、声に出したり、自分から先生にチェックをしてもらいに行ったり、いい意味で自主的にやらざるを得ない仕組みになってるんですよね。最初は発声するのをためらっていても、やってみたら「意外と間違えても周りは気にしてないな」とわかって、どんどん積極的になっていく。「よくできたね!」「ここの発音すごくよかったよ!」と先生もとてもほめてくれるので、「よし、次も頑張ろう」と思えました。
また、個別学習なので、何度もくり返し音声を聞けるのがとてもよかったんです。リスニングで聞き取れない箇所があっても、グループレッスンだと、そんなに何度も先生に聞き返すことはできないですよね。自分のペースでできる環境が自分には合っていました。
何より、自分の力で答えにたどりついて、意味が通じたときに感じる“カチッとはまった!”感覚が私はすごく好きなんです。教える立場になった今も、質問をたくさん用意して、生徒にできるだけ自分の言葉で答えてもらうようにしたり、自分だけで取り組む時間を設けてから答え合わせをしたりと、「自分でできた」感覚を持ってもらうことを意識しています。
―― レプトンに通っていた当時のことで印象的だったことはありますか。
始めた当初は「小学生向けの教材だから、復習程度かな」と思っていたんですが、全然違いました。 教科書に載っていない単語が結構たくさん出てくるんですよね。すごく覚えているのが、高校の実力テストで、教科書で習った記憶のない表現が出てきたんです。でも、「少し前にレプトンでやったぞ!」と思い出して解くことができました。教科書に準拠していない一方で、教科書にも出ていないような、日常で使う表現を先まわりして学習できる。「復習どころか、先に進んでるんだ!」と驚きました。
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英語教育に必要なものがレプトンには詰まっている

―― 英語を教える立場から、レプトンの教材を振り返るとどうですか。
今こうやって見返すと、レプトンって今の英語教育に必要なものが、ちゃんと詰まっているんだなと思います。分量も多すぎず、少なすぎず、ちょうどいい。塾の教材だと、ただ進めるだけになりがちですが、レプトンでは新しい単位に入るごとに、最初に「Today's Mission(今日のミッション)」が提示されるので、学習の目標も立てやすい。後でテキストを振り返ったときに「私、こんなにできてたんだ!」と成果が目に見える形で残ったことで、モチベーションになっていたのを覚えています。
また、これは教員としては言い訳になってしまうのですが…、正直、学校では英語を教える時間が本当に限られているというのはあるんです。だから、レプトンみたいな教材で英語の基礎を身につけ楽しさを体感しておけたらいいのに、と思います。発音でつまずく生徒も多いですから、アルファベットの名前と音を学ぶ『Phonics Alphabet』テキストなどは、高校入学前に全員に配っておきたいくらいです!
英語嫌いのマイナスをゼロに。まずはそこから

―― 今後の目標や、教員としてやりたいことはありますか。
英語はできる生徒とできない生徒が二極化していて、英語嫌いが確実に増えています。中学の現場は見たことがないので何とも言えないのですが、「英語のテストの点数なんて、2桁行けばいいや」といった状況で中学を卒業し、進学してきた生徒もいます。本当にアレルギーのように英語が嫌いになっている生徒もいて、「なんでこんなに嫌いになっちゃったの!?」とこちらが驚くくらいです。
だから、まずは英語へのマイナスな気持ちを、普通に向き合えるゼロの状態に持っていくことが最初の課題です。基本的に前向きに取り組んでくれる生徒たちではあるので、そこからは少しずつ、成功体験を積み重ねて英語を好きになってもらえるよう、頑張りたいですね。
―― 最後にレプトン生にメッセージをお願いします。
私自身、自分の力でできた達成感から、英語が好きになって、学び続けることができました。
みなさんにも、単なる受験やビジネスのためのツールと割り切ってしまう前に、「自分でできた!」を体感して、英語を好きになってもらいたいです。
一緒に頑張っていきましょう!