“4技能をバランスよく”は、今でも語学学習の基本だと感じます
![Lepton御所南教室[2013~2015年在籍]谷口 善顕さん(東京大学1年生)受講時:JET1級、TOEIC Bridge®136点 ※180点満点(旧形式)](/themes/responsive/assets/img/graduate/g_0004_catch.png)
谷口 善顕さん(東京大学1年生)
受講時:JET1級、TOEIC Bridge®136点 ※180点満点(旧形式)
小学2年生のときに御所南教室に通い始め、英語学習をスタートしたという谷口さん。今年の春から東京大学に進学し、理科三類に在籍されています。「東京大学は語学学習環境が充実していると聞いていましたが、語学を重視した講義が本当に多く驚いています」という現在は、英語のほかに、ドイツ語を集中的に学習するプログラムにも参加されているそうです。語学学習を続けるうえで大切にしていることや、当時のレッスンの様子について伺いました。
英語に加え、ドイツ語を集中的に学習するプログラムに参加
―― 現在は東京大学理科三類に在籍されているとのこと。どんなことを学んでいるのか教えてください。
理科三類は、2年次までの前期教養課程を通して、医学以外にもさまざまな学問を学ぶことができるのが魅力です。特に、語学を本格的に学べる環境が整っていて、現在はリベラルアーツ教育の一環として、トライリンガル・プログラム(TLP)に参加しています。受験時の英語の成績が上位1割だった学生が履修を認められているプログラムで、1年半かけて、日本語、英語以外にもう1つの言語を集中的に学習します。僕は、ドイツ語・フランス語・中国語・ロシア語・スペイン語・韓国朝鮮語・イタリア語の7つの言語から、ドイツ語を選択しました。
―― 受験時の英語の成績が、その後の履修内容に関わってくると…。
受験時の成績で、普段の英語の授業のクラス分けもされるので、影響は大きいですね。
また、TLPには、半年に1回、継続基準の判定のようなものがあって、入ったときの英語の成績をキープし続けていないと、プログラムを継続できないんです。大学の英語の試験か、TOEFL®あるいはIELTSで一定以上の成績を収め続ける必要があります。
―― ドイツ語を学ぶために、英語の成績もキープしないといけない環境なのですね。

そうですね。大学では、英語のみの講義や、半年かけて英語論文を書く講義などもあるので、継続的な英語学習は欠かせません。TOEFL®などは、大学のプログラムとは別に個人で学習することになるので、公式の問題集から問題の傾向を把握したり、オンライン模試を受けるなどして対策しています。
ドイツ語に関しても、現在はドイツのゲーテ・インスティトゥートという機関が実施するゲーテ・ドイツ語検定試験に向けての準備をしています。来年3月には、TLPの受講生を対象としたケルン大学主催のドイツ語国際研修にも参加予定です。
―― ドイツ語の学習に、英語の学び方が活かせることもありますか?
ありますね。このプログラムで初めてドイツ語に触れたので、まずは単語を覚えることから始めなければいけませんが、レプトンで英語を学んでいたときのように、くり返し聞いて、声に出して、書く、という訓練は同じです。特に、ネイティブの音声を聞くのは重要だと感じます。レプトンだと、チャント(歌)にのせて練習していましたが、今、学習しているドイツ語の教科書にも音声がついているので、正しい発音を聞くことは言語学習の基本なのだと思います。
インプットもアウトプットもできるレプトンで、英語が得意に

―― レプトンのレッスンで印象的だったことはありますか?
小学校でレプトンを紹介されたのがきっかけだったので、同級生もいましたし、妹も一緒に通っていました。僕は小学2年生のときにレプトンに通い始めましたが、その頃は将来、英語が大切だとは気づいておらず、まさかこれほど僕に大きな影響を与えてくれるとは思ってもいませんでした。小学校での英語必修化前だったので、初めて触れる英語は、楽しい習いごととして通っていた記憶があります。
今思うと、テキストには、欧米の子どもたちが親しんでいるマザーグースなどが使われていて、英語圏の文化に自然に触れることができたのがよかったです。『READING』テキストの物語を純粋に楽しんでいました。レッスン以外にも、ハロウィンパーティーやクリスマスパーティーなどに参加したのもいい思い出です。

―― レプトンでの学習が役に立ったことはありましたか?
レプトンのネイティブ音声で耳が鍛えられていたので、その後の中学の授業や、JET受検、英検®取得などでも、Listeningで困った記憶はないですね。レプトンで単語もある程度身につけていましたし、新しい単語を覚えること自体に慣れた状態で中学英語をスタートできたので、英語の成績はずっとよかったです。
小学生のときに、英会話教室にも通っていたことがあるのですが、インプットがないと話せないですよね。その点、レプトンでインプットもアウトプットも身につけていたので、学んだことを英会話教室で実践して、褒められたのを覚えています。
―― 逆にレプトンの学習で大変だったことはありますか?
上級レベルで文法が始まった当初は、少しひるみました。それまでは、単語を覚えるくらいだったので、前の週に覚えた単語を多少忘れていても、次の週にも自然と同じ内容が出てくるので思い出せたのですが、文法は、忘れてしまうとそこからついていけなくなってしまうんです。なので、文法学習が始まった頃からは、家に帰ってからもしっかり復習の時間をとるようになりました。
環境の変化もバネに、英語検定でも好成績
―― JET受検をはじめ、検定試験にも積極的に取り組まれていたとか。
自分の学びが数値化されるのは励みになります。特に、JETは9-10級からすべての級を受けて、小学3年生の2月に1級に合格できたので、とてもうれしかったです。教室の壁に、受講生の合格級が一覧になって貼られていたのですが、「JET1級合格 谷口善顕」と自分の名前が書かれていた箇所を持ち帰って、自分の部屋に飾っていました。
中学受験のため、小学6年生の1年間は英語の勉強は中断しましたが、それでも中学1年生のときに英検®準1級、中学3年生で英検®1級に合格できたので、小学生からレプトンで英語をやっていてよかったと思います。
英検®1級に関しては、新型コロナウイルス感染症の影響で学校が休校になった中学2年の3月から対策を始めました。それまでは準1級まででいいかなと思っていましたが、1級に合格している同級生から刺激を受け、チャレンジすることに決めました。
―― コロナ禍で学ぶ環境が変わったときでも、前向きに学習に取り組めたのはすばらしいですね。
周囲には海外の大学を志望したり、満点に近いスコアを目指したりする同級生がいて、その影響を受けたと思います。大学受験後の高校3年生の3月には、「自分の受験英語能力が最も高い時期に受けてみよう」と考え、TOEIC®とIELTSを受験しました。その結果、TOEIC® L&R975点、IELTS7.5という高得点を獲得することができました。
TOEIC®は初めての受験でしたが、レプトンでTOEIC Bridge®を経験していたこともあり、問題にとまどうこともなく、スムーズに受験できました。ただ、IELTSはReadingが満点の9.0だったのに対して、受験科目にはないSpeakingはスコアが低かったので、その点でまだ課題がありますね…。
医師になるために英語学習は続けていく

―― 将来は医師を目指していると伺いました。
父が医師である影響もあり、自分も医師になることが、幼い頃からずっと変わらない夢です。今思えば「医師になりたい」という僕の気持ちを汲み取って、両親が幼い頃から英語を学べる環境を考えてくれていたのかもしれません。
医師になって、仮に海外の研究機関などに行くとなれば、TOEFL®のスコアが必要ですし、大学院に行くにしても英語検定試験の成績は必ず必要になってくるので、英語学習はこれからも続けていきます。専門分野はまだ決めていませんが、幅広い知識を身につけながら、見つけていこうと思います。
―― 学業で忙しい中かと思いますが、ほかに取り組んでいることはありますか。
3歳の頃から水泳を習っていて、現在は東大の医学部と、理科三類の学生で構成された水泳部に所属しています。大会に出場したり、記録を目指したりと水泳自体に真剣に取り組んでいるのはもちろんですが、学業に力を入れている者同士なので、TOEFL®対策に関して情報交換をしたり、自然と学びの場にもなっています。
“4技能をバランスよく”を今でも意識しています

―― 谷口さんのように、語学学習を続けていくうえで大切なことは何でしょう。
学習を継続するためには自立性と計画性が必要だと思います。これは語学学習に限らず、大学受験にも非常に役立ちました。特に英語の学習においては、Listening 、Speaking、Reading 、Writingを効果的に取り入れながら、今日は何を何時間学ぶのか、どのような教材を使用するのかを計画し、学習する習慣が大切です。レプトンの特長である4技能学習の理念に基づき、バランスよく学ぶことを今でも意識しています。
―― 最後にレプトン生にメッセージをお願いします。
当時は、英語をあまり勉強として意識せず、シールやバッジ(※)などのご褒美がうれしくて通っていました。今ふり返ると、小学生の頃にレプトンで学んだことが中学以降も非常に役立ち、本当にレプトンに通ってよかったと感じています。
英語は将来の可能性を広げる大切なスキルですので、ぜひ楽しみながら学んでほしいと思います。小さい頃から生きた英語を通して英語圏の文化を学ぶことは、留学や研究、将来のキャリアに役立つことは間違いありません。
※レッスン終了時やテキスト終了時にもらえるレプトンキャラクターのシールを台帳に貼りつけていき、ポイントが貯まるとバッジなどのオリジナルグッズがもらえる